私も勉強はできない

大学生の頃、この本を読んだときはすごく共感したものだけども、
負け犬人生を歩んでいる今となっては、読んでるとちょっとだけ切なくなってくる。
「でもお前、男にもてないだろ」
うっせ。
でもこの短編集好きなんだ。家族が温かくて素敵過ぎる。そしてこんな高校生いたら惚れるね。


貧血少女の「利己的な自分しかいなくなる不幸」というのはすごくわかる。
小さい頃喘息の発作をよく起こしましたが、あれが来ると「息ができない」「苦しい」ってことしか考えられなくなる。
憎悪の塊になってしまう。
そういうのって不幸なことよね。
でも逆に、ただ息が普通にできるというこの当たり前の幸せに気付くこともできるので不幸なばかりではないとも思う。