ラブレター

恋文 (新潮文庫)

恋文 (新潮文庫)

題名からして恋愛モノかと思ったらそうでもなかった。恋愛モノというよりは家族モノかしら。
ちょっとホロリとくるんだけど、でもほんわり優しい短編集でした。


「紅き唇」が!
頑張るお婆さんに無条件で弱いのでこれはキタ。
なんかこう、それぞれの微妙な繋がりとか、相手を想う気持ちとか、死んだ娘が母のために残したものとか、本当にもう切なくて暖かい。
この短編だけでも、文庫を買った価値があったよ・・・。
「ピエロ」「十三年目の子守唄」も好き。
「私の叔父さん」は叔父さんはかっこいいよ。こんな叔父さん素敵過ぎるよ。切ないよ。
でも夕美子がどうにも受け付けなかったなあ・・。身勝手なんだもん。


久々に「ほ・・・」が出る小説でした。
いい小説でした・・・。