嬉々として妖怪話


まだスーパーナチュラル見てたり。4thシーズンに入ったぞー。
悪魔どころか天使が出てきたー。
人間外のものとしては「悪魔」よりも「天使」の方が胡散臭く感じてしまうなんでだろうな。信仰心云々よりも私の根性が曲がってるからかな。
「私は天使だ」とか言われたらどん引きだよ。
まだ「私は実は大黒様です」と言われた方が受け入れられるわ。


そして日本の妖怪とか出てくればいいのに、とか思ってたら第6話に「ぶるぶる」が出てきたよ!
お兄ちゃんが「幽霊症」にかかりました。ぶるぶるのせいでしたという回。
病を感染させる幽霊なら疫病神のが適当だ、と突っ込みつつも


震々!


河童とか天狗とかじゃなくて震々。なんてマニアックなチョイスなんだ、素敵過ぎる。
震々好きだー。
震々は恐怖や臆病風を起こす妖怪。恐怖を感じたときに首筋がぞっとするのは震々の仕業。別名ぞぞ神。
首筋をぶるっとさせるから「ぶるぶる」というネーミングや、首筋をぶるっとさせるという他愛ないというかどうでもいい悪さがなんとも愛らしいじゃあないですか。
すごく妖怪らしい!
しかも鳥山石燕の今昔画図続百鬼のぶるぶる画がどこか可愛いんだよね。震々自身がおびえて震えてるよう見えるんだー。
ぞぞ神という語感もまた可愛い。
好きだー震々。



エピソード内でのぶるぶるの退治方法は「恐怖によって殺す」。
なんというか狩猟民族の心意気を感じた。
ずっとドラマ見て思ってたけど、いつも退治方法が強制的で容赦ないよね。大変アメリカ的というか。
鬼太郎さんや悪魔くんだってもうちょっと思いやりがある(時もあるような気がする)よ。



でも震々は「恐怖で首筋をぶるっとさせる」妖怪で、恐怖で身が震えるということは心身が緊張状態にあるということだよね。
緊張を解くにはどうしたらいいのかっていったらリラックスすることだわ。体をほぐさなきゃ。
どんなときにリラックスして体がほぐれるかっつったら、、、
お風呂だな!
震々に憑かれたらお風呂に入ったらいいんじゃん?
むしろ震々をお風呂につっこんじゃえばいいんじゃなああい!


そして水木しげるの「日本妖怪大全」によれば

別の説によると「震々」には雌雄の区別があり、雄の「震々」は人間の女の襟元から着物の中に入りだきしめるという。
だきしめられた女は。急に体が冷たくなり気絶する。

とあったよ!
正しい退治方法はやっぱり「体を温める」が妥当だと思うな!


「取り憑かれたー!」
「よし、風呂に入れ!」


うん、ドラマ・・盛り上がりにかけちゃうし、すぐ終わっちゃうね。
どうでもいいけどぶるぶるって雌雄があるのか・・。すごいな。


まああれこれ物申したいことはあるけど、震々という名前が出てきただけでもう満足。
江戸時代の妖怪辞典(でも現代語訳付)とか笑えたし。思わず画面停止してみちゃった。鬼染症・・言いたいことはものすごくわかりやすく伝わったよ!
面白いエピソードだったわあ。
それにしてもやっぱり妖怪についてあれこれ考えるの大変楽しい。
でも妖怪についてあれこれ考えてものっそい楽しくなってる自分にちょっと凹むなあ。