開拓

時代小説で、こう、求めるものががっちり合う作家さんを開拓したい!というわけで傑作選など読んでみる。
それはそうと世話焼き長屋くくりなら宮部みゆきを入れて欲しかったなあ。いや開拓したくて読んだので別にいいのだけどもなんとなく。
で、とりあえず残念ながら池波正太郎氏とは相容れないことがわかりました。


日傘のお兄さん (新潮文庫)

日傘のお兄さん (新潮文庫)

恋愛小説はどうにも性に合わないし、第一同年代の作家さんは、その人の書く小説がどうこうという前に同年代で作家であると言うだけで妬ましさから腹立ちを覚えるので手を出さない。器の小ささにかけては誰にも負けないぞう。
でも食わず嫌いはよくないよねえ・・。読む前からそんなねえ。もういい大人なんだし、妬ましさから腹を立てるのはよせ、と自分に言い聞かせる意味で読んでみたんですが。
いやあ、思いのほかよかった。
失礼な話ですが、妄想加減に親近感を覚えました・・。素敵な妄想をありがとう的なうっとり感をいただきました。
妄想って言うな・・。失礼にも程があるのは重々承知!でも最大の褒め言葉なんですよう。
終わり方がどれもさわやかなのも好みでした。