さいこめとら

「模倣犯」の続編だという「楽園」読了。

楽園 上

これ、超能力モノだー！！！
ちょっとがっかり。
そして上巻、ほぼ導入部だー！長い！

楽園 下

やっぱり話の収束の仕方にちょっとええーそりゃあないよ、と。
宮部さんのミステリーは大好きだけども、超能力モノはあんまり好きではないのですよ。超能力に対して懐疑的な性質なもので。

あと、「模倣犯」は読むのが苦しいくらい現実的で容赦がなかったからこそ名作なんだと思うのですよね。だから続編で超能力を（とっかかりだったにせよ）もって来られたからちょっと落胆してしまったのよねー。
でもミステリーとしてはやはり面白かったし、考えさせられることも多かったです。
たとえ気持ちを言葉で表現しても、相手に届くまでに形が変わってしまうこともある。気持ちを伝えるって難しいですよね。
どうしようもないと思いつつも見捨てることなんて出来ない。それなのに想いは伝わらない。切ないなあ。

ていうか「模倣犯」の続編であるのに、私は「模倣犯」自体あまりのつらさに一回読んだだけで再読してないのでほんとあらすじしか覚えてない・・。
細かいこと全然覚えてなかったの前畑滋子がなんであの事件を「手痛い失敗」と捕らえてるのかがわからずちょっと悶々としました。
も一回「模倣犯」読まないと駄目かしらー。でもアレ読むのつらいよのね・・。