冷たいけど綺麗

装丁に惹かれて思わず衝動で買ってしまいましたが、これがまたしっとりとした雰囲気のある話でした。

表題の「夜市」は話の展開的にはちょっと胡散臭いっていうか微妙だったけど、雰囲気はすごい好き。
個人的には表題の作品よりももう一個の作品の方が暗い異世界を感じられて好きです。

どうしても越えられない、変えられないものに対してもどかしさを感じながらどうにかしようと必死になってるんだけど、なんかどっか冷めた目線を感じた作品でした。
越えられないものは越えられない。
変えられないものは変えられない。
結局どうにもならないんだぞ、っていうような冷たさに好感を持てました。