回天特攻隊

そういやこないだチケットをもらったので「出口のない海」を見てきましたよ。天を巡らし、戦況の好転を図る、その名も回天。
確かに「回天」という兵器は悲劇としか言いようが無いし、そういうものがあったことは後世に伝えていくべきです、が。
映画としてはどうなんだろう。諦めざるを得なかった夢とか、回天とかそんなことよりも前に市川海老蔵終戦間際の日本兵には見えない・・・・見てる間中、歌舞伎役者はいいもん喰ってんだろうなあ、と感じること数度。でも10キロ近く減量したそうですね。役者魂。


自分の顔を鏡で見つめる青年がかなり切なかった。本当に戦争ってよくない!
正直、映画としてはイマイチなんじゃないかと思うのですが、でもやっぱり考えさせられることは多いです。なぜ死が前提となるような兵器を使用せざるを得なかったのか、そしてそれに乗り込んだ青年達のこと。その上に成り立つ現在の平和。乗り込むとき何を思ったのだろうと、想像するだけでつらいです。
ああ、すいません、毎日安穏と生きていて。平和の上に胡坐をかいててすいません。と思わず帰ってから一人、部屋で頭を下げてました。でも生活態度は改まらない。


しかし残念なのは見てる人は年寄りばっかりだったということ。若い人こそ見るべきなんじゃないのかなあ。